X2010:1.1 Toneri no Kunitari's prayer sutra (Toneri no Kunitari gankyō 舎人国足願経); Fragment of Discourses on the Stages of Concentration Practice (Yuga shiji ron; Sanskrit Yogâcārabhūmi-śāstra), fascicle 17

Item

Title

X2010:1.1
Toneri no Kunitari's prayer sutra (Toneri no Kunitari gankyō 舎人国足願経); Fragment of Discourses on the Stages of Concentration Practice (Yuga shiji ron; Sanskrit Yogâcārabhūmi-śāstra), fascicle 17

Creator

Toneri no Kunitari (舎人国足)

Culture

Japanese

Style/period

Nara (710–794)

Date

744

Material

Sutra fragment; ink on paper

Measurements

23.7 x 7.1 cm

Identifier

X2010-1-1_20120702_110241_hr

Item Locator

X2010:1.1

Description

Height (界高): 19.3 Ruled line width (罫幅): 1.9
4 lines, 17 ch. Per line Border
Tenpyō sutra; 16th year of Tenpyō era (744), calligraphy by Toneri no Kunitari; Ishiyamadera tripitaka, Discourses on the Stages of Concentration Practice (Yuga shiji ron; S. Yogâcārabhūmi-śāstra) (Tenpyōkyō, Tenpyō 16-nen, Toneri no Kunitari ji, Ishiyamadera issaikyō, Yugashijiron; 天平経/天平十六年舎人国足字/石山寺一切経瑜珈師地論)
Entry in the Nara National Museum collection database: 石山寺一切経の内にあり、奈良時代の知識経のひとつとして知られる『瑜伽師地論』の僚巻。巻尾に本文とは別筆の小文字による「天平十六年歳次甲申三月十五日/讃岐国山田郡舎人国足」の奥書がある。石山寺一切経は、念西が久安4年(1148)に発願したもので、書写と共に、奈良・平安時代の古経の蒐集もおこなわれた。現在、石山寺には一切経として4644帖が80合の経函に納められており、重要文化財に指定されている。このうち第三十九函が『瑜伽師地論』の函で、100帖のうち43帖が現存し、このうち21帖が本帖と同じく舎人国足願経である。舎人国足願経は念西の蒐集によって石山寺に入った古経と考えて大過ない。舎人国足については未詳。本帖の経文の文字は写経生の手になるものかとも思われるが、文字の訂正方法が写経所とは異なっており、民間で書写されたと推測される。全巻にわたり施された白点と白書は、9世紀末に東大寺辺で加えられた可能性が高く、国語資料としても大変貴重である。保存状態はすこぶる良好で、裏打ちもなく、江戸時代(天明~寛政年間)に石山寺で折本に改装された際に天地が2センチ程切断されたが、書写当時の料紙の状態をよく今に伝えている。なお僚巻は、石山寺のほか京都国立博物館、唐招提寺、天理図書館などに所蔵されており、天理図書館所藏の巻第四十二の紙背には「元興寺印」が捺されている。 (西山厚) 奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, p.302, no.112.
Entry in Kokushi daijiten ("Ishiyamadera issaikyō"): 石山寺に現存する一切経をいう。奈良時代より戦国時代に至る各時代の写経を主体とし、一部に版経を含む。同寺には四千六百余帖(重要文化財)を蔵するが、ほかに寺外に流出し諸所に分蔵されるものも少なくない。奈良時代には石山寺に『大般若経』が置かれていた。現存奈良時代写経中には各種のものが混在しており、当初以来のものがどれほど含まれるかは疑問。本一切経中、平安時代十二世紀ごろの写経が約三分の二近くを占める。中でも久安四年(一一四八)七月以降、保元年間(一一五六―五九)にかけての僧念西の発願勧進によると思われるものが中心をなす。この書写事業は平安時代末ごろまで継続されたようである。またこの時古経をも併せ求めて欠を補っており、奈良時代以降、久安年間以前の間の写経中には、僧念西によって収集されたものが少なくないであろう。したがって本一切経が成立したのは平安時代末ごろのことである。その後、明応五年(一四九六)から文亀二年(一五〇二)にかけて、空忍らの手により欠巻補写が行われ、三条西実隆も結縁書写に加わっている。本一切経の名を特に高からしめているのは、奈良時代より平安時代中期にかけての写経が多数・多種類伝存していることで、正倉院聖語蔵の経典類に比肩するほどの価値をもつ。また平安時代初期以降の訓点が加えられているものも多く、国語学資料としても注目されている。現在は折本装であるが、もと巻子本で、天明七年(一七八七)以降寛政年間(一七八九―一八〇一)初めごろにかけて改装された。[参考文献]大屋徳城編『石山写経選』、田中塊堂編『日本古写経現存目録』、田中塊堂『日本写経綜鑒』、石山寺文化財綜合調査団編『石山寺の研究―一切経篇―』、田中稔「石山寺の写経・聖教」(『仏教芸術』九四)

Source

瑜伽師地論; Yogâcārabhūmi-śāstra; Discourse on the Stages of Concentration Practice, fascicle 17; T30n1579_017_0372.b
T1579_.30.0372b26: 縁。彼依不淨或苦無我。作意思惟。權時厭毀
T1579_.30.0372b27: 違逆不順。於身念住繋念在前親近修習。
T1579_.30.0372b28: 若多修習。彼由多住如是行故。便能斷此
T1579_.30.0372b29: 猛盛欲貪。若攝諸根不爲欲貪損壞其心。
T1579_.30.0372c01: 若復作意思惟不淨苦及無我。亦不貪欲
T1579_.30.0372c02: 損壞其心。彼由修習如是行故。
Frederick Starr Collection

Spatial Coverage

Japan

Language

Japanese

Repository

Jordan Schnitzer Museum of Art

Institution

University of Oregon

Type

Image

Format

image/jpeg

Rights

In Copyright

Rights Holder

Jordan Schnitzer Museum of Art

Item sets